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【Tachibana Life♯29】旅立ちの日

 タイトル画像に掲載したのは、本校の校名にも冠せられる「橘」の花です。本校内で鉢植えにしている植木が、寒さに負けずに花を開きはじめていたので、撮影してみました。
 橘は実さへ花さへその葉さへ枝に霜降れどいや常葉の木
 (橘は、実も、花も、その葉までもが素晴らしく、枝に霜が降っても、ますます栄える常葉の木ですね)
 「万葉集」に収められた聖武天皇の歌です。古来、1年を通じて葉が緑色を保つ常緑樹であることや、比較的長い間果実が枝に残ることなどから、「繁栄」を象徴する縁起の良い木として、歌に詠まれたり、家紋にとられたりしています。 

2月29日、卒業生へのビデオレターを見ながら。
担任の先生たちは、どんなメッセージを送ったのでしょうか。

 その名のごとく、橘高等学校に「繁栄」をもたらした3年生の皆さんが、3月1日(金)の卒業証書授与式を経て、通い慣れた学び舎を飛び立っていきました。

最後のホームルーム

 入学してから3年間、新型コロナウイルス感染症の流行に伴うさまざまな制限が課せられる中でも、卒業生の皆さん、そしてそれを支えた教職員がそれぞれに創意工夫を凝らして学校生活を充実させてきました。
 卒業式では、本当に久しぶりに「校歌」「青春歌 マイロード」を高らかに歌い上げることができました。感激もひとしおです。

管弦楽部のリハーサルの様子

 「青春歌 マイロード」の歌詞に
 ♪ 見えてくるのは澄んだ空と 真っ白な雲
 …という一節があります。

朝はこんな感じでしたが、
式が終わるころにはこの陽射し!

 当日は生憎の雪模様でしたが、式が終わるころにはすっかり青空が広がり、春の陽光が燦々と降り注いでいました。

 「橘」の花言葉は「追憶」。卒業生、在校生それぞれに、ともに過ごした高校生活の思い出が去来した、そんな3月1日でした。

※校長先生作成の関連記事が学校HPに掲載されていますので、上記よりご覧ください。