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【Tachibana Life♯40】探究×福島市×1年生:地域課題について知る

*橘高等学校公式ホームページに、関係する記事が掲載されていますので、下記をご参照ください。

 本校では「総合的な探究の時間」の取組の柱として、「橘探究ゼミ」と称する学びを展開しています。1年次は、グループによる探究活動を軸にしており、その導入として、例年福島市の関係機関の皆さまに来校いただき、福島市の課題や展望について紹介いただく「ふくしま市政講座」を実施しています。
 1学年ではすでに、5月15日(水)に「普通科特色あるコース制」事業と関連して「教育」「保健・医療(看護)」分野の先生をお招きした講演会を実施しました。今回は、地域を福島市に絞りつつ、幅広い分野に視野を広げる内容となりました。
 生徒たちは、9つの講座の中から2つの講座を選択し、実社会で直面する課題についてお話を伺いました。講座をとおして、生徒たちは1年生の現段階なりの新たな気づきや疑問を感じたようです。その小さな心の動きが、これからの課題探究の「核」になってくれることを期待したいと思います。

何か気づいたことはありますか?

講座をとおして感じたこと、学んだこと(抜粋)

【講座1】福島市総合計画
○市が取り組んでいる人口減少に関する政策を行っていくうえで、いろいろな課題があり、それに気をつけながら政策を行っていくのが大変なのかなと感じました。探究の時間で解決策を考えるとき、この講演会で説明していただいた総合計画を参考にしたいです。

【講座2】福島市の防災対策
○災害が起きた時を想定した訓練をしっかりすることで、本当に災害にあったときすばやく避難できるので、避難訓練に真剣に取り組みたいと思いました。また、ハザードマップでは安全と言われている場所でも実際には安全でない場合もあるので、気をつけたいと思いました。

【講座3】福島市における救急業務の現状
初めて学ぶことも多くこれからの生活に活かせるような内容も多々あり、大変学ぶことの多い50分間でした。救急救命士の現場での業務では、点滴や気管挿管などもできるということを改めて知りました。さらに理解を深め、徐々に自分の将来の職についてイメージを確立していきたいです。

【講座4】市税のしくみ
○憲法で納税の義務が定められているのは、そうしないと徴収することができないということであり、納税の必要性について理解することができました。自分が関わっているのに、認識していないものがたくさんあるということにも気づくことができたので、今後もっと理解を深めていきたいと思いました。

【講座5】子どもの笑顔と未来のために~こどもの発達支援~
○子供の発達支援について、これから私たちがどうするべきか、子供たちや支援機関とどう関わるべきかを学べてよかったです。今後、子供たちを支援し、関われるような職業を選択していきたいです。自分が「相談される」側になった時にその人に寄り添うことができるようになりたいと思います。

【講座6】地域と学校の連携は人づくり・まちづくり
○教員が不足している事を聞き、今までは政府が規則を定めたり、賃金を上げたりしない限り解決しないと思っていました。しかし、地域の人々の力を借りることにより、教員が補いきれない分の知識を補填できると知り、よいことだと思いました。高校生でも教育の場に関わることができると知り、自分でも教員の負担を減らせる方法がないか考えようと思いました。

【講座7】福島市再生可能エネルギーの取り組み
○福島市が、地球温暖化に対してさまざまな取り組みを行っていることを知ることが出来ました。今後、取り組みをさらに活性化させ、市や県全体で脱炭素社会現実に向け、行動を起こしていくことが大切だと思いました。自分自身もその一員として意識して生活していこうと思います。

【講座8】福島市の観光まちづくり
○生活の中で当たり前に感じていたことも、他の地域の人たちからすると「観光してみたい」と思うようなものがたくさんあると分かりました。観光を盛り上げること自体を目的にするのではなく、地域の活性化のための手段として観光を利用することで、よりよいまちづくりができることが分かりました。

【講座9】福島大学食農学類を学ぼう~調査・研究の取組み紹介~
○自分が思っているよりも、福島市には有名な農産物がたくさんありました。「食」で盛り上げるという視点が自分にはなかったのでおもしろかったです。農業に関係する仕事に興味が湧いたので、もっと調べてみたいと思いました。