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【Tachibana Life♯31】贈る言葉

 3月29日(金)、令和6年度人事異動により橘高校を離れる教職員の離任式を行いました。この日はあいにくの雨模様でしたが、多くの卒業生も詰めかけ、ともに高校生活を過ごした教職員との別れを惜しみ、門出を祝っていました。
 離任式といえば、離任者それぞれの思いのこもった挨拶が定番です。ここでは、離任者から橘高校生に贈られた言葉を、僭越ながら要約してご紹介いたします。

校長から、離任者を紹介します

◎大江健三郎や、ゲーテの逸話から、物事の本質を見きわめるためには、物事を見つめる「意志」と「時間」が必要だと改めて気づかされた。効率ばかりを追い求めてはいけない。未来にどんな風景を見て生きていきたいか、強い意志を持ってこれからの人生を歩んでほしい。生徒の皆さんの澄んだまなざしが、いっそう輝きを増していくことを期待している。

◎言葉の力は大切である。思っただけで半分は叶っている。言い続けることが残りの半分を実現させるための力になる。
楽しんで物事に取り組もう
②何のために学ぶか、は、とことん学びきらないと見えてこない。学び続けよう
朝を有効活用し、1日を充実させよう

多くの卒業生も来校しました

◎橘高校の校歌は、混声4部のパートがそれぞれの役割を果たして美しい校歌になる。着任当初に聴き、以降の高校生活を支えてくれた。
①「おまえがつまんないのはおまえのせいだ」(大泉洋出演映画の台詞)
②「おもしろきこともなき世をおもしろく住みなすものは心なりけり」(高杉晋作)
③「しあわせはいつもじぶんの心がきめる」(相田みつを)
文句を言い続けていては幸せになれない。人間にはどんな状況でも喜びを拾い上げる才能がある。楽しく、幸せに生きてほしい。

◎坂本龍馬が姉に送った手紙に「日本をいまいちどせんたく申候」とあったように、「宣言する」ことでやりたいことのゴールに近づいていく。やりたいことがあるのに二の足を踏んでいるなら、勇気を持って一歩踏み出して欲しい。過程は必ず自分の力になる。

花束をお贈りしました

◎定年退職を機に資格の取得に挑戦し、3年かかって今年度合格した。チャレンジし続けることには必ず意味がある。夢を持ち、かなえるために頑張って欲しい。

◎橘高校の生徒たちは、コロナ禍にあってもできることを模索し取り組んでいた。試練を乗り越えようとする姿勢は何かを生み出す原動力になる。あたりまえの日常は、実はあたりまえではない。周囲の支えがあって成り立つもの。小さなことに感謝して、前向きに生きてほしい。橘高校での4年間は自分にとっての宝物。

このメンバーで歌う、最後の校歌

◎模試の結果が悪くても、部活の試合で負けても、生きていれば次のチャレンジができる。お互いに、新しい場所で、それぞれの夢に向かって頑張ろう。

◎ネガティブワードを口にしたくなる状況では、視点を変えて、「前向きな言葉」を発するようにしてみてはどうか。心に余裕が生まれてくる。どんな経験も学びと成長につながるはず。前向きな言葉で幸せを引き寄せてほしい。

花道を退場します

 それぞれの思いが詰まった言葉を、在校生、卒業生、教職員それぞれが、各々の立場で受け止めました。思いを胸に、来年度に向かいたいと思います。
 皆さま、本当にお疲れさまでした。