【Tachibana Life♯43】橘高生×書籍:すてきな本との出会い
本校の図書館は、生徒昇降口から校舎に入ってすぐの場所にあります。
蔵書は開架・閉架を合わせて51,000冊余り、県内公立高校でも有数の規模です。
時には友として自分を支え、時には武器として自分の学びに説得力を与えてくれる、そんなすてきな本との出会いの場として、橘高校生はこの豊かな空間を活用しています。
■図書館オリエンテーション
1年生が入学後、国語の授業の時間を活用して、図書館オリエンテーションを開催します。ここでは、本校図書館の利用のしかた、本の貸し出し・返却について、図書館司書の方からの説明を受けます。
説明が終わったら、各自1冊ずつ書籍の貸出を実践しました。
生徒たちは、検索コーナーのPCを操作したり、雑誌やお薦め本のコーナーを探ったりしながら、高校生としての「はじめの1冊」を吟味していました。
■「探究学習」の参考文献探し
橘高校では、「橘探究ゼミ」と称し、学年ごとにグループ探究、個人探究を進めています。
探究活動の際に活躍するのがインターネットですが、あまり頼りすぎると自分自身の意見に深まりが出ない傾向があり、課題でした。
そこで、最近はいきなり探究活動に入るのではなく、問いそのものや自分の思考を深める手立てとして、探究課題に関連する新書を読み込もうという取り組みを奨励しています。
多くの人たちが、どんな本を読んだらいいかといった相談を含め、自分の学びを深めてくれる本との出会いを求めて図書館に足を運んでいました。
■授業内ビブリオバトル
3年生の「国語探究」の授業のひとコマです。授業選択者による「ビブリオバトル」が行われていました。
ビブリオバトルとは、
1 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる
2 順番に本を紹介(1人5分間)し、それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッション(2〜3分間)行う
3 全ての発表が終了した後に、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員が1人1票で行い、最多票を集めた本をチャンプ本とする
…という活動です。
授業選択者は、それぞれに印象に残った本、お薦めしたい本を紹介していました。各自の着眼点、興味のポイント等が表れていて、興味深い発表でした。単に自分の興味で読むのと、その魅力を他の人に伝えるという目的があって読むのでは、本の読み方も異なってくるのだと思います。読みたいと思わせるための表現も大切ですね。
個人的には、「俺が本を選んだのではなく、本が俺を選んだ」というひとことがとても印象的でした。
■自学自習の場
橘高校生の多くが、図書館を「学習の場」として活用しています。決まった場所で、決まった時間に学習するのは、学習のルーティーンを確立する上で大切です。ちなみに、令和6年度は、1日平均で早朝開館(7:30~)25名、終日73名(早朝開館での利用者を含む)が図書館を訪れ、自分の夢・希望の実現に向けて、真剣に頑張っています。
こんなふうに、図書館は、橘高校生にとって、欠かせない場所の1つであり、我が校の自慢の場所です(キリッ☆)