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【Tachibana Life♯30】高校生から学ぶ ふくしまの今とこれから

 3月11日、東日本大震災の発生から13年が経過しました。震災からの復興が謳われる一方、福島第一原子力発電所事故の収束に向けてはまだまだ難問が立ちはだかっています。
 そういった現状の中、震災・原発事故からの復興について学びの成果を発信する高校生の輪の中に、橘高校の2年生4名が加わり、思いを共有する皆さんと意見を交わしました。

発表の様子

 本事業は、今回で2回目となる取組で、福島の食に対する風評被害が未だ0ではないことから、福島の復興への一助として始まったものです。タイトルにもあるように、高校生の学びの姿を通じて、福島県の現状と、今後の展望・課題について参加した皆さんにも学んでいただく機会となっています。
 高校生学習発表会では、「ふくしまの今とこれから」をテーマに、福島県内の高校4校と東京都立外山高校の計5校でのスライド発表を実施しました。
 ポスターセッションでは、本校は「高校生が挑戦する機会を増やすためには?」をテーマに、普段の学校生活の中では育まれにくい「予測不能な時代を生き抜く力」を地域との関わりの中でどのように伸ばしていくかについて発表しました。
 また、原発事故によって生じた「除去土壌の再生利用」に着目した高校の発表では、高校生どうしによる活発な議論がたたかわされました。参加した皆さんは、福島県内外の高校生が「除去土壌」に強い関心を示していることに衝撃を受けつつ、これらの課題を自分事として考えなければいけないという意識が生まれたようでした。

ポスターセッション資料①
ポスターセッション資料②

<生徒感想>
今回は、福島県内と東京の学校の生徒と、大学生の方と意見を交換し合うとても貴重な経験ができました。交流会を通して、原発についての話が、自分も福島県に住んでいるはずなのに圧倒的な知識量の差があることに衝撃を受けました。この機会を機に、私も福島県民として、調べて今の状況が改善できるようにするにはどうすればよいか考えてみようと思いました。

 いわゆる予測困難な時代の「正解のない」課題に対して、資料調査に加え、様々な主体と意見を交わすことで、それぞれの持つ視点を通した新たな「気づき」が生まれ、そこを出発点に学びが深まっていくことを、今回参加した生徒たちは実感したようです。
 日頃の学習活動の中でも、このような「協働」を大切にしていきたいものですね。 



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